がけっぷち30代未婚無職の教員採用試験

30代未婚無職が2017年実施の教員採用試験に挑むブログ

価値のない人なんて一人もいない

私が中学校時代、卒業するとき、
最後のHRで担任の先生が話してくれたことを思い出しています。


その先生が学生時代にバレーボール部をしていたときの話でした。
バレーボールではボールを拾う(トスを上げる?)役割の人をセッターというらしいのですが、担任がセッターの友達にこう聞きました。
「スパイク打つ人の方が目立つし格好いいのに、なぜセッターを頑張るのか?」
すると友達からは
「俺はセッターだから。」
とだけ言われ、それが印象に残ったそうです。
そして、担任が、
「社会にはいろんな役割があります。たとえ地味に見えることでも、何か一つでもいいから、自分の役割を一生懸命果たしてください。」
と教えてくれたのが、最後のHRでした。


中学時代の私はこの話を聞いても?だったのですが、今なら先生が言わんとしていたことがわかります。



久々の投稿になりますが、
私は教職以外の職業に就きました。


元々、勉強だけは強かったので、専門知識を生かした仕事をしています。
幸いなことに新たな職場では査定とかも良い評価をいただいています。今までの人生で標準より良い評価をいただいたのは生まれて初めてです。
ボーナスは年間200万(約100万×年2回)を突破し、年収は30代中盤で700万になりました。


この仕事は正直、教員に比べたら日の目を見る仕事ではありませんし、直接誰かから感謝されることもほとんどありません。それこそセッターのような、地味な仕事です。
自分を落とし続けた教員採用試験を恨んだこともありました。しかしたとえ夢が叶わなかったり就きたい職業に就けなかったりしても、全ての人にはかならず、社会において果たすべき役割がなにかあります。私は私の能力を活かして、たとえ地味で日の目を見ない仕事でも自らの役割を果たして、全力で生きていきます。



そして、冒頭のバレーボールの話。約20年も人の心に記憶を残せることがある、先生という仕事は、つらい思い出ばかりですが、やはりステキだったな…と思っています。
また歳を取ったら、講師するかな。
先生、ありがとう。